ビットコインはハッキングされるから危険!と思っている人が一定数いるようですが、ビットコインは誕生以来一度もハッキングされて不正に奪われたことはありません。
ときどき見かけるハッキングのニュースは、ビットコインのシステムではなく、取引所が攻撃されて資産を奪われているのです。
なので、安全な保管場所に置いておけばビットコインを奪われることはありません。
量子コンピュータでビットコインなどの仮想通貨は完全に崩壊する!
という話が良く目にします。
しかし現在の量子コンピュータの能力も精度も低いので、ブロックチェーンを破られることはないでしょう。
ただ、技術が進んで量子コンピュータが普及すると、ビットコインは崩壊すると信じている人もいるようです。
結論を書くと、量子コンピュータが普及する頃には、量子コンピュータ対策された暗号技術も開発されているのでたいした影響はない。
と言えるでしょう。
そもそも、ビットコインの暗号技術は既存の金融システムでも利用されている技術です。
もし突破されたら、既存の金融が崩壊するのが先でしょう。
わざわざ暴落して売れない可能性のあるビットコインを奪う理由がありません。
現在のコンピュータではハッキングできない
現在のスーパーコンピュータでもビットコインの公開鍵から秘密鍵を読解するのに数十億年かかります。
今開発中の量子コンピュータも、計算ミスが多く暗号を解読することは出来ないでしょう。
また、量子コンピュータを使うのは大規模な冷却装置が必要で、温度が上がってしまうと計算ミスが怒るそうです。
なので、現在の技術ではどんなに頑張ってもビットコインを不正に奪うことは出来ません。
その証拠にサトシナカモトのウォレットからの出金は今まで一度もありません。
将来、量子コンピュータでビットコインは崩壊するのか
ビットコインは秘密鍵から公開鍵の生成に楕円曲線暗号(Elliptic Curve Cryptography:ECC)を用いています。
量子コンピュータは、現在広く使われている暗号技術(RSA暗号や楕円曲線暗号など)を破ることができます。
量子コンピュータ対策をしないとビットコインの価値は完全に無くなってしまいます。
とはいえ、既存の金融システムへの影響も大きいです。
銀行やクレジットカード、証券、個人データ、ほぼ全てのデータが不正にアクセスされ改ざんされる可能性があります。
では量子コンピュータを手にしたハッカーは、始めにビットコインを奪うでしょうか?
ハッカーが不正にお金を増やすなら、自分の口座の数字を増やした方が手っ取り早いです。
自分の保有株を増やしたり、国籍を変えることだって出来るでしょう。
ビットコインが崩壊する前に、既存の経済が一気に崩壊します。
その後ビットコインを含む今の電子データが全て無意味になる。
と考えると良いでしょう。
ビットコインの崩壊が起きる前に、先に既存の金融システムの崩壊が起きます。
なので、量子コンピュータがビットコインを崩壊させるというのは間違いではないですが、全ての電子データが書き換え可能になったところで、わざわざ価値が0になる可能性のあるビットコインを最初に狙うか?
私はビットコインだけが価値を失う可能性は0に近いと思います。
現状の量子コンピュータ対策【対量子計算機暗号】
現在、量子コンピュータは実用に至っていません。
まだまだエラーも多く、ビットコインに使われている暗号技術を破ることは出来ないでしょう。
ただし、技術が進めばブロックチェーンを数秒で読解する量子コンピュータが出てくる可能性もあります。
その様なコンピュータが出来れば、ビットコインを好きなだけ奪ったり、信用を失墜させて電子ゴミに変えることも出来ます。
現状のビットコインの暗号化技術である『楕円曲線暗号』『秘密鍵暗号』は既存の金融取引で広く使われています。
例えば、銀行ATMとホストコンピュータ間でやり取りされる情報(暗証番号や口座番号等)の機密性確保や一貫性の保証、インターネット・バンキングにおけるホストやクライアントの認証、ATMにおけるICカードの真正性確認など。
金融業界でも量子コンピュータ対策は課題であり、実用化までに量子対策をするのがマストになっています。
現状は計算能力だけでは解読できない【格子暗号】の研究が盛んで、金融業界にも利用されると思われます。
金融業界に耐量子計算機暗号が採用された場合、ブロックチェーンにも採用されるでしょう。
ビットコインはノードやマイナーの過半数の同意が得られれば、ブロックチェーンに変更を加えることが出来ます。
おそらくソフトフォークでチェーン自体に量子コンピュータ対策をします。

これまでのことをまとめると、
量子コンピュータでビットコインが崩壊する可能性はあります。
ただし、それは既存の金融システムの崩壊と同時でしょう。
預金、証券、個人情報、全て読解され改ざんされる世界になった後にビットコインが狙われるはずです。
量子コンピュータの研究と同時に、量子コンピュータでも読解できない暗号化技術の開発も行われています。
本当に危険なのは取引所
現状では、スーパーコンピュータや今の量子コンピュータでは暗号は解読できません。
量子コンピュータはまだまだノイズに弱く、計算ミスが多いです。
しかし、いつかは安定した高性能な量子コンピュータが出来るでしょう。
それと同時に耐量子コンピュータの研究も進んでいるので、既存の金融システムやビットコインも耐量子に対応すると思われます。
でも、今までビットコインが奪われた!
というニュースを見たことはありませんか?
実際、何百億円以上のビットコインがハッカーに奪われる事件が過去に何度も起きています。
しかし、これはビットコイン自体が弱いわけではありません。
ビットコインを販売している販売所や取引所のセキュリティが弱いので、ハッカーはそこを攻撃します。
ユーザーはどの取引所が安全で、どこがセキュリティが弱いか知るすべがありません。
なので、ビットコインを買ったら自己管理型ウォレットに移動して安全に保管するのが基本です。
ビットコイン・スタンダード:お金が変わると世界が変わる(2021/7/20)の前書きでも書かれていることを引用します。
ビットコインを保有したいと思ったら、最初のステップはビットコインへの投資ではなく、ビットコインを安全に購入し、保管する方法を学ぶための時間への投資である。
中略
ビットコインの利用を決めたら、自己責任に代わる選択肢はない。自己責任こそがビットコインネットワークへの参加に求められる真の条件なのである。
ビットコイン・スタンダード:お金が変わると世界が変わる より引用
安全にビットコインを保管する方法
ビットコインを購入して、そのまま取引所に置いておくのはとても危険です。
送金手数料は掛かりますが、ハッキングで資金を盗まれたり、システム障害で売りたい時に売れない、なんて状況は避けたいところです。
そうならないためにも、ビットコインは必ず取引所以外の場所に保管しておきましょう。
おすすめはネットに接続されていないハードウェアウォレットです。
ハードウェアウォレットにも色々あるので、おすすめの物をいくつかご紹介します。
BitBox02(ビットボックス02)

スイス Shift Crypto AG社のハードウェアウォレット。
世界で最も人気のハードウェアウォレットです。
ビットコインしか保管できない『Bitcoin-only edition』
複数種類の通貨を保管できる『Multi edition』
があります。
- 世界的に最も人気のあるウォレットの1つ
- 操作がシンプル
- iPhoneに対応していない
- 対応通貨が少ない
- 通販サイトが英語
LedgerNanoSPlus/X

フランス Ledger(レジャー)社のハードウェアウォレット。
多くの種類の暗号資産を保存でき、日本で最も人気があるハードウェアウォレットです。
・LedgerNanoS
・LedgerNanoSPlus
・LedgerNanoX
・Ledger Stax
など複数機種がありますが、
おすすめはLedgerNanoX(レジャーナノX)です。
- 対応通貨が多い
- 販売サイトが日本語に対応している
- Bluetooth対応(NanoX/Stax)
- オープンソースではない(技術的にはLedger社がリカバリーフレーズを抜き出せる)
SafePal S1(セーフパル)

香港製のハードウェアウォレット。
コスパが良く、多くの種類の仮想通貨に対応しています。
画面にQRコードが表示され、それをスマホで読み込んで資金の移動を行います。
コスパのいいハードウェアウォレットを探しているならおすすめです。
- 安い
- 対応通貨が多い
- QRの読み取りが不安定
- 通販サイトが英語

私は全部持ってるけど、BitBox02が一番使いやすいと思います。
まとめ
量子コンピュータが完成すると、ビットコインをはじめとした仮想通貨は崩壊する可能性はあります。
しかし、ビットコインで使われている暗号技術(楕円曲線暗号)は他にも広く使われている技術です。
既存の金融システムにも大打撃が出ることでしょう。
現金や証券のデータも改ざんできる状態でわざわざ価値がビットコインを狙う理由もありません。
ビットコインは改ざんが発覚した瞬間電子ゴミになります。
売れない可能性があるビットコインをあえてハッキングして手に入れるよりも、証券のデータを狙う方が合理的でしょう。
量子コンピュータを開発している一方、量子コンピュータで読解できない暗号技術の開発も進んでします。
金融システムはその様な暗号技術に変わっていくようです。
そうなればビットコインも、量子コンピュータ対策を施すことになります。
量子コンピュータが市販されたり、普及する頃にはほぼ全ての金融システムは単純な計算能力だけでは解読できない形になっているでしょう。
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